特集 時間の流れと産婦人科生物学―早すぎること,遅すぎること,長すぎること,短かすぎること―
Ⅱ.時間の流れと生殖内分泌学
6.メラトニンと生殖生理
田村 博史
1
1山口大学大学院医学系研究科産科婦人科学
キーワード:
メラトニン
,
生体リズム
,
生殖機能
Keyword:
メラトニン
,
生体リズム
,
生殖機能
pp.479-485
発行日 2023年5月1日
Published Date 2023/5/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000228
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要旨
メラトニンは松果体から夜間にのみ分泌される神経内分泌ホルモンであり,外界の明暗情報を生体に伝えることで睡眠や概日リズム調節に関与する.中枢のみならず抹消の多くの臓器の細胞膜に存在するメラトニン受容体を介して多様な作用を発揮する.また,フリーラジカルや活性酸素を消去する,受容体を介さない直接的な抗酸化作用もあわせもち,アンチエイジングホルモンとしても注目されている.本稿では多様なメラトニンの作用について解説する.
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