特集 図表・チャートでパッと理解! ここまでわかった産婦人科の病態生理
第3章 生殖内分泌
19.不妊症(頸管・免疫因子)
山谷 文乃
1
,
脇本 裕
1
,
福井 淳史
1
,
柴原 浩章
1
1兵庫医科大学医学部産科婦人科学講座
pp.316-320
発行日 2023年3月25日
Published Date 2023/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000183
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腟内に射精された精子が子宮内に侵入するための最初の関門が子宮頸管である.子宮頸管からは頸管粘液が分泌されており,排卵期になると子宮頸管粘液は増加し粘性は低くなり,精子が子宮内へ侵入しやすくなる.この過程で障害となる因子は,頸管の器質的異常,頸管粘液の質的異常,抗精子抗体などがあげられる.スクリーニングとして性交後試験が行われるが,偽陰性となることがあるため評価には注意が必要である.
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