今月の臨床 習慣流産をとめる
病因を探る
7.頸管因子
平川 舜
1
1東邦大学医学部第1産科婦人科
pp.656-659
発行日 1996年5月10日
Published Date 1996/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902534
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
習慣性流産と頸管因子
習慣性流産で頸管因子が原因となるのは後期流産期(妊娠12週以降22週未満)で,なかでも頸管不全(頸管無力症)が流産の大きな原因となっている.頸管不全は反復しやすく,したがって習慣性流産患者に高頻度に分布する.
八神らは,頸管の軟化,短縮,開大(内子宮口が2cm以上開大)した場合を頸管無力症の診断基準としている1).
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.