特集 図表・チャートでパッと理解! ここまでわかった産婦人科の病態生理
第1章 周産期
A.妊娠中の産科異常
13.免疫性胎児水腫・非免疫性胎児水腫
長﨑 澄人
1
,
中田 雅彦
1
1東邦大学医療センター大森病院産婦人科
pp.80-85
発行日 2023年3月25日
Published Date 2023/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000137
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胎児水腫は超音波で診断され,2~3カ所の胎児腔水症(胸水,心囊水,腹水)あるいは1カ所の腔水症および皮下浮腫と定義される.さらに胎児水腫は赤血球同種免疫に関する免疫性胎児水腫と,それ以外の非免疫性胎児水腫に大別される.胎児水腫の発症要因は表1に記載する通り多岐に及ぶ1)が,約9割は非免疫性胎児水腫が占めるため様々な疾患があることを念頭に診察を行う必要がある.
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