特集 摂食調節機構とその破綻に伴う疾患群
食べ方と肥満:体内時計の観点から
安藤 仁
1
1金沢大学医薬保健研究域医学系(細胞分子機能学)教授
キーワード:
体内時計
,
時計遺伝子
,
摂食
,
肥満
Keyword:
体内時計
,
時計遺伝子
,
摂食
,
肥満
pp.17-20
発行日 2016年5月20日
Published Date 2016/5/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.34.05_0017-0020
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「はじめに」近年,不規則な生活が肥満の一因であることが明らかとなり,そのメカニズムとして体内時計障害が注目されている。体内時計は摂食リズムの形成に関与する一方,摂食は末梢体内時計を強力に制御することが知られている。したがって,食べ方と体内時計,肥満には密接な関連がある(図)。そこで本稿では,摂食と肥満との関連を体内時計の観点から概説する。「Ⅰ.体内時計とは」生物のさまざまな行動や生理機能には,24時間を1周期とする概日リズム(circadian rhythm)が認められる。それらのリズムを発振しているのが体内時計であり,その中枢(中枢時計)は視床下部の視交叉上核に存在する。「KEY WORDS」体内時計,時計遺伝子,摂食,肥満
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