Japanese
English
特集 産業精神保健の現状と課題
COVID-19流行下におけるライフスタイルと体内時計の変化
Changes of Lifestyle and Internal Body Clock under the COVID-19 Pandemic
高江洲 義和
1
Yoshikazu Takaesu
1
1琉球大学大学院医学研究科精神病態医学講座
1Department of Neuropsychiatry, Graduate School of Medicine, University of the Ryukyus, Okinawa, Japan
キーワード:
COVID-19
,
睡眠
,
sleep
,
体内時計
,
internal body clock
,
ライフスタイル
,
lifestyle
Keyword:
COVID-19
,
睡眠
,
sleep
,
体内時計
,
internal body clock
,
ライフスタイル
,
lifestyle
pp.1383-1390
発行日 2021年9月15日
Published Date 2021/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206449
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抄録 COVID-19の世界的な感染拡大により我々の社会生活は大きく変化した。さまざまな社会行動制限が就労者の心身に与える影響は多要因であり,その影響は未だ明確には解明されていない。現代社会の就労者は夜型化した個人の体内時計と社会で要求される睡眠・覚醒リズムのずれや,その結果生じる睡眠負債などが心身のストレスに影響を与えていることが知られている。COVID-19拡大に伴う社会行動制限によるライフスタイルの変化により個人の睡眠・覚醒リズムは夜型となり,睡眠の質の悪化を招いているという報告もあるが,逆に睡眠の質が改善しているという報告もあるため,その影響は一様でないと考えられる。未だ続くCOVID-19拡大の中で心身の健康を維持するために,多様化した個人の体内時計に合わせた新しいライフスタイルを模索していくことが求められている。
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