特集 患者参加型医療として透析を考える―SDM とACP
4.カナダの先進事例に学ぶ透析患者のCKMとACP
石田 真理
1
1高台病院
キーワード:
CKM
,
ACP
,
SDM
,
多職種連携
,
末期腎不全
Keyword:
CKM
,
ACP
,
SDM
,
多職種連携
,
末期腎不全
pp.33-40
発行日 2026年1月10日
Published Date 2026/1/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003696
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本稿では,保存的腎不全管理(CKM)およびadvance care planning(ACP)の意義と実践について,カナダの制度的・文化的先行事例を参照しながら,日本の臨床現場における導入の課題と展望を考察した.CKMは単に透析を行わない選択ではなく,患者の価値観や生活目標に寄り添った積極的な医療・ケアの総体であり,ACPとshared decision making(SDM)はそれを支える継続的な多職種による対話の枠組みとして機能する.日本においては制度的後ろ盾や教育環境の不足,ACPやCKMに対する社会的誤解が障壁となっている.初期段階からの治療選択肢提示,ACPの再定義,対話支援の多職種連携,看護師による共感的説明支援の強化といった実践的提案を通じて,日本の臨床における「生き方を支える医療」の可能性を展望した.

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