Japanese
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特集 手術のグッドタイミング
〔外科治療選択のタイミング〕
急性胆囊炎
Treatment for acute cholecystitis
炭山 嘉伸
1
,
渡邉 学
1
Yoshinobu SUMIYAMA
1
1東邦大学医学部外科学第三講座
キーワード:
急性胆囊炎
,
胆道ドレナージ
,
腹腔鏡下胆囊摘出術
Keyword:
急性胆囊炎
,
胆道ドレナージ
,
腹腔鏡下胆囊摘出術
pp.49-54
発行日 2005年1月20日
Published Date 2005/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100007
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要旨:急性胆囊炎の治療は,胆道ドレナージで減圧したのち待期的に手術することが主流であったが,最近では発症早期に腹腔鏡下胆囊摘出術(LC)が積極的に行われている.しかし,手術時期や術式については意見の一致はみられていない.自験例では,早期LCは待期LCと比較して手術時間,入院期間,術後在院期間が有意に短縮しており,早期LCの有用性が示唆された.急性胆囊炎の治療法として,早期LCは今後ますます増加することが予想されるが,耐術不可症例や炎症高度で手術困難が予想される症例は胆囊ドレナージを行い,待期的に手術することも必要であると考えられる.全身状態と画像所見から重症度および手術難易度を評価し,適切な治療を選択することが重要である.
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