特集 医療情報の利活用 現在と未来
III.医療データベース DPC情報を利用した疾患分析の現状と課題
荒木 俊介
1
,
冨岡 慎一
1産業医科大学 小児科学
キーワード:
心筋炎
,
新生児疾患
,
DIC
,
発生率
,
診断群別包括支払い方式
,
ファクトデータベース
Keyword:
Incidence
,
Databases, Factual
,
Infant, Newborn, Diseases
,
Myocarditis
,
Diagnosis-Related Groups
,
Disseminated Intravascular Coagulation
pp.1577-1582
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2023018679
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▼DPC(診療群分類包括評価)は,診断病名と手術・処置との組み合わせの分類により1日あたりの包括診療部分の医療費が決められるわが国独自のシステムである.▼DPCのデータは臨床現場のリアルワールドデータとして研究にも活用でき,希少疾患でも大規模なデータを入手し,解析することが可能となる.▼一方で,臨床データが限られ,長期のアウトカムの評価ができない弱点もある.▼データアクセスへのハードルも高く,研究デザインの構築には臨床疫学や医療情報学の専門家との連携が鍵となる.
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