特集 婦人科腹腔鏡下手術TLH/LM/LCの基本とコツ
腹腔鏡下卵巣嚢腫摘出術(LC)、腹腔鏡補助下卵巣嚢腫摘出術(LAC) 腹腔鏡下卵巣奇形腫摘出術の基本とコツ
太田 邦明
1
,
高橋 俊文
,
森田 峰人
1労働者健康安全機構東京労災病院 産婦人科
キーワード:
奇形腫
,
腹腔鏡法
,
卵巣腫瘍
Keyword:
Laparoscopy
,
Ovarian Neoplasms
,
Teratoma
pp.422-428
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022152642
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卵巣奇形腫は産婦人科医が頻繁に遭遇する疾患であり、卵巣嚢腫茎捻転のような急性腹症でなければ、多くの場合がchance findingであり、待機的な治療が可能である。近年では、待機的治療であれば腹腔鏡下卵巣奇形腫摘出術がマストであり、若手産婦人科医は必ず習得しないといけない手術手技である。一方で、中堅以上の産婦人科医は開腹手術の経験があるため、腹腔鏡下卵巣奇形腫摘出術の手術手技は開腹手術で施行している技法を鏡視下に模倣した内容が多く、腹腔鏡下手術に特化した手術手技の内容は少ない。本稿は筆者らが考える「腹腔鏡手術でしか実践できない卵巣奇形腫摘出術」の一部を述べる。ぜひ、筆者らの手術手技を参考に若い産婦人科医たちには新しい腹腔鏡下卵巣奇形腫摘出術を開発してもらいたい。
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