特集 婦人科腹腔鏡下手術TLH/LM/LCの基本とコツ
腹腔鏡下卵巣嚢腫摘出術(LC)、腹腔鏡補助下卵巣嚢腫摘出術(LAC) 腹腔鏡下卵巣嚢腫摘出術(LC、LAC)で嚢腫内容の影響を少なくする工夫
五十嵐 敏雄
1
,
根本 一成
,
土田 千尋
1帝京大学ちば総合医療センター 産婦人科
キーワード:
奇形腫
,
腹腔鏡法
,
卵巣腫瘍
,
卵巣嚢胞
,
子宮内膜嚢胞
Keyword:
Laparoscopy
,
Ovarian Cysts
,
Ovarian Neoplasms
,
Teratoma
pp.429-436
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022152643
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
腹腔鏡下卵巣嚢腫摘出術において嚢腫内容をどのように回収除去するかは意外に大切である。奇形腫は破綻させずに嚢腫摘出できればよいが、内容を漏出させると念入りな洗浄が必要で、不十分だと化学腹膜炎を惹起する。チョコレート嚢胞も先に内容を穿刺吸引すればよいが、広間膜後葉との癒着剥離を先行させると内容漏出をみる。漏出をみても、洗浄すれば再発や術後妊娠に影響はないと考える医師は多いが、検証した報告はない。本稿では腹腔鏡下手術で嚢腫内容漏出の影響を少なくした工夫を紹介する。
Copyright© 2022 SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.