特集 こんなときどうする?他科とのコミュニケーションガイド
(第6章)脳神経内科・脳神経外科 抗NMDA受容体脳炎Anti-N-methyl-d-aspartate(NMDA)receptor encephalitis
亀井 聡
1
1上尾中央総合病院 神経感染症センター
キーワード:
奇形腫
,
免疫療法
,
卵巣腫瘍
,
Rituximab
,
Tocilizumab
,
脳炎-抗NMDA受容体
Keyword:
Immunotherapy
,
Rituximab
,
Ovarian Neoplasms
,
Teratoma
,
Anti-N-Methyl-D-Aspartate Receptor Encephalitis
,
Tocilizumab
pp.278-282
発行日 2022年3月25日
Published Date 2022/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022140467
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<産婦人科医におさえてほしいポイント>本症は重症脳炎を呈する場合もあり、迅速な対応が必要である。卵巣奇形腫が確認された場合には、急性期でも可能な限り早期摘出が予後の点から望まれる。たとえ、意識障害があっても、家族の同意の基に実施を考慮する。卵巣奇形腫の大きさと重症度は関連せず、たとえ直径1cmでも切除は考慮する。一方、卵巣奇形腫が両側性の場合もあり留意する。なお、外科的切除と免疫療法は別々に行うのではなく、急性期から併用して治療する。
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