特集 こんなときどうする?他科とのコミュニケーションガイド
(第6章)脳神経内科・脳神経外科 下垂体腫瘍
立花 修
1
1金沢医科大学 脳神経外科
キーワード:
プロラクチノーマ
,
下垂体後葉
,
下垂体腫瘍
,
甲状腺機能低下症
,
高プロラクチン血症
,
先端巨大症
,
頭蓋咽頭腫
,
アルゴリズム
,
胚細胞腫
,
Cabergoline
,
脳嚢胞
Keyword:
Craniopharyngioma
,
Prolactinoma
,
Hypothyroidism
,
Hyperprolactinemia
,
Algorithms
,
Germinoma
,
Cabergoline
,
Pituitary Neoplasms
,
Pituitary Gland, Posterior
,
Acromegaly
pp.283-287
発行日 2022年3月25日
Published Date 2022/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022140468
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<産婦人科医におさえてほしいポイント>・高プロラクチン血症(25ng/mL以上)を認め、薬剤性、原発性甲状腺機能低下症を除外できたなら、下垂体MRI(単純と造影)の撮影が必要である。・プロラクチノーマに対する治療の第1選択はカベルゴリンで、高い妊娠誘導率を示す。・プロラクチノーマに対するカベルゴリン療法の中止時期は、妊娠診断時と2年以上投与して腫瘍が消失し、プロラクチン値が正常下限の時であり、その後、1年間採血し再燃しないことを確認する。・プロラクチノーマ以外の間脳下垂体腫瘤性病変が高プロラクチン血症の原因の場合は、下垂体内分泌機能評価や視力視野測定を行い、各疾患別の治療を行うので、脳神経外科や内分泌内科に紹介することが必要である。
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