特集 小児神経学-現在から未来へ
各論 新しい疾患概念 自己抗体介在性脳疾患
小俣 卓
1
1千葉県こども病院 神経内科
キーワード:
Creatine Kinase
,
Cyclophosphamide
,
IgG
,
Methylprednisolone
,
自己抗体
,
てんかん重積状態
,
脳脊髄炎-急性散在性
,
Evidence-Based Medicine
,
アルゴリズム
,
大量薬物療法
,
パルス療法(薬物療法)
,
Rituximab
,
静脈内注入
,
脳炎-抗NMDA受容体
Keyword:
Evidence-Based Medicine
,
Encephalomyelitis, Acute Disseminated
,
Infusions, Intravenous
,
Status Epilepticus
,
Methylprednisolone
,
Rituximab
,
Immunoglobulin G
,
Cyclophosphamide
,
Creatine Kinase
,
Algorithms
,
Autoantibodies
,
Anti-N-Methyl-D-Aspartate Receptor Encephalitis
,
Pulse Therapy, Drug
pp.375-380
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2020188004
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<Key Points>(1)抗体検出技術の進歩により、近年抗NMDA受容体抗体に代表される神経細胞表面またはシナプス蛋白質に対する自己抗体(ニューロン表面抗体)がいくつも発見され、自己抗体介在性脳疾患は大きな注目を集めている。(2)ニューロン表面抗体による自己抗体介在性脳疾患では、抗体は抗原に結合することができるため疾患に直接関与する可能性があり、免疫治療が有効である。したがって、早期発見と早期治療は非常に重要である。(3)これらの抗体検査には時間を要するため、2016年の自己免疫性脳炎の診断アプローチをもとに、"Possible"であれば速やかに治療開始すべきである。
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