特集 帝王切開-明日からできる工夫と留意点-
術前に判明している場合 8.嵌頓子宮
福原 健
1
,
黒田 亮介
,
本田 徹郎
1大原記念倉敷中央医療機構倉敷中央病院 産婦人科
キーワード:
MRI
,
妊娠子宮嵌頓症
Keyword:
Magnetic Resonance Imaging
pp.1204-1208
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021341143
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嵌頓子宮(後屈妊娠子宮嵌頓症)とは、妊娠中に子宮が過度に後屈したまま増大し子宮底部が小骨盤腔に嵌頓した状態で、経腟分娩では分娩停止や子宮破裂のリスクが高く、帝王切開術の適応となる。早期の診断が最も重要であり、内診、腟鏡診、経腟超音波検査で子宮頸部が同定できない場合は嵌頓子宮を疑い、MRI検査を施行する。帝王切開時には、子宮頸管切断や膀胱損傷、術中大量出血等のリスクがあるため、子宮頸管や胎盤の位置を十分に把握して方針を練ることが重要である。
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