診療
子宮内膜ポリープの子宮鏡下切除で判明した子宮体癌
児玉 省二
1
,
寺島 隆夫
1
S. Kodama
1
,
T. Terajima
1
1新潟南病院婦人科
pp.1013-1017
発行日 2025年10月1日
Published Date 2025/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003542
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
子宮鏡下切除した子宮内膜ポリープ557例中12例(2.2%)に子宮体癌を認めた。年齢別では40代が最多(217例,癌発見率1.8%)で,50代は体癌の頻度が最も高かった(6.8%)。閉経前後では,閉経前470例中1.7%,閉経後87例中4.6%であつた。受診理由では,不正出血が最も多く(229例,癌発見率2.7%),不妊症0.5%,健診発見1.5%,乳癌術後ホルモン治療中6.7%であった。子宮内膜細胞診および組織診の実施率は45.2%で,疑陽性は1.3%にとどまった。子宮摘出を追加した11例中,6例に初期の高分化型腺癌が遺残したが,妊孕性温存の可能性も示唆された。

Copyright © 2025, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.