特集 帝王切開-明日からできる工夫と留意点-
術前に判明している場合 5.前置胎盤
最上 晴太
1
,
近藤 英治
1京都大学医学部附属病院 産科婦人科
キーワード:
危険因子
,
子宮摘出術
,
外科的止血
,
止血帯
,
分娩後出血
,
術前管理
,
前置胎盤
,
癒着胎盤
,
帝王切開術
,
縫合法
,
子宮バルーンタンポナーデ
Keyword:
Postpartum Hemorrhage
,
Tourniquets
,
Hysterectomy
,
Hemostasis, Surgical
,
Cesarean Section
,
Placenta Previa
,
Placenta Accreta
,
Suture Techniques
,
Risk Factors
,
Preoperative Care
,
Uterine Balloon Tamponade
pp.1183-1189
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021341140
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前置胎盤の帝王切開術は大量出血のリスクがある。手術に際しては、胎盤に切り込まない筋層切開部の工夫、そして出血時には子宮筋層のU字縫合、ラバーターニケット、子宮内バルーンタンポナーデなどの組み合わせなどにより術中出血を最小限に抑えることができる。術前には超音波検査等で癒着胎盤の有無、自己血を含めた輸血の準備など、事前に出血に対する計画を十分練り、麻酔科、放射線科、救急科などと連携した集学的治療を行う。
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