特集 帝王切開-明日からできる工夫と留意点-
術前に判明している場合 6.子宮筋腫合併
増山 寿
1
,
衛藤 英理子
,
谷村 吏香
1岡山大学 大学院医歯薬学総合研究科産科・婦人科学
キーワード:
子宮筋腫
,
妊娠管理
,
産後管理
,
帝王切開術
,
妊娠合併症-腫瘍性
,
子宮筋腫核出術
Keyword:
Leiomyoma
,
Pregnancy Complications, Neoplastic
,
Cesarean Section
,
Postnatal Care
,
Prenatal Care
,
Uterine Myomectomy
pp.1191-1196
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021341141
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子宮筋腫は婦人科疾患の中で最も一般的であり、子宮筋腫合併妊娠の頻度は、超音波検査の診断技術向上と晩産化に伴い、最近の報告では10%を超えている。まず、妊娠初期の子宮筋腫の評価(個数、大きさ、位置)が大切である。そのうえで妊娠中や分娩・産褥期に起こり得る合併症に注意を払う必要がある。子宮筋腫合併妊娠の帝王切開では、子宮筋腫および胎盤の正確な位置把握に基づく娩出ルート設定による安全な児娩出が最優先である。さらに適切な手術操作での同時の子宮筋腫摘出術も十分可能である。
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