特集 分子標的薬を極める-基礎から臨床まで-
分子標的薬の有効性検証 血管内皮増殖因子阻害薬
松元 隆
1
1愛媛大学 医学部産婦人科
キーワード:
生活の質
,
卵巣腫瘍
,
臨床試験
,
医薬品承認
,
Bevacizumab
,
分子標的治療
Keyword:
Clinical Trials as Topic
,
Bevacizumab
,
Drug Approval
,
Ovarian Neoplasms
,
Quality of Life
,
Molecular Targeted Therapy
pp.1168-1173
発行日 2020年10月1日
Published Date 2020/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021012313
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2013年に婦人科癌に対する初の分子標的薬として血管内皮増殖因子阻害薬ベバシズマブ(BEV)が保険収載されて約7年が経過し、BEVは卵巣癌治療の実臨床において初回治療からプラチナ製剤抵抗性再発まで標準的薬剤として汎用されている。また、2016年に進行・再発子宮頸癌にも適応拡大され、子宮頸癌患者の予後改善に寄与している。本稿では、保険承認後に追加された新規臨床試験のデータを含め、卵巣癌初回治療におけるBEVの有効性について臨床研究成績から改めて解説する。
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