症例
臨床的侵入奇胎による黄体化過剰反応が原因で発症した巨大卵巣茎捻転に対して腹腔鏡下に温存手術を行った1例
松木 翔太郎
1
,
加藤 貴史
,
井上 結貴
,
榛葉 頼子
,
東堂 祐介
,
鈴木 崇公
,
小田 彩子
,
柏木 唯衣
,
矢田 大輔
,
土井 貴之
1富士宮市立病院 産婦人科
キーワード:
Methotrexate
,
MRI
,
胞状奇胎-侵入
,
腹腔鏡法
,
卵巣疾患
,
臓器温存療法
,
妊孕性温存
,
Hyperreactio Luteinalis
,
茎捻転
,
腹部CT
Keyword:
Magnetic Resonance Imaging
,
Methotrexate
,
Hydatidiform Mole, Invasive
,
Laparoscopy
,
Ovarian Diseases
,
Organ Sparing Treatments
,
Fertility Preservation
pp.215-219
発行日 2020年2月1日
Published Date 2020/2/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2020137223
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黄体化過剰反応(HL)は高hCG血症やhCGに対する高感受性が原因となり、莢膜黄体化嚢胞を形成し著明な卵巣腫大をきたす。臨床的侵入奇胎由来の高hCG血症からHLを発症し卵巣茎捻転をきたしたが、腹腔鏡下手術にて卵胞を穿刺し、内容液を吸引した後に捻転を解除し症状は消失した。絨毛性疾患に伴う急性腹症はHLによる卵巣捻転を念頭におく必要がある。また腹腔鏡下手術は早期の症状改善と卵巣機能温存に有用であった。
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