症例
左卵管妊娠の疑いで緊急腹腔鏡下手術を施行し、腹膜妊娠と診断した1例
本多 秀峰
1
,
北井 俊大
,
折出 唯志
,
町村 栄聡
,
山本 幸代
,
宇田 元
,
山部 エリ
,
磯部 晶
,
増原 完治
,
信永 敏克
1兵庫県立西宮病院 産婦人科
キーワード:
MRI
,
出生前超音波診断
,
腹腔鏡法
,
腹腔妊娠
,
母性年齢35歳以上
,
卵管妊娠
Keyword:
Magnetic Resonance Imaging
,
Ultrasonography, Prenatal
,
Laparoscopy
,
Pregnancy, Tubal
,
Pregnancy, Abdominal
pp.220-224
発行日 2020年2月1日
Published Date 2020/2/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2020137224
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異所性妊娠は急性腹症をきたす産婦人科領域の代表的疾患の1つであり、その中でも腹膜妊娠はまれとされる。左卵管妊娠を疑って診断的腹腔鏡手術を施行し、腹膜妊娠であった症例を経験した。術前に腹膜妊娠を診断することは困難であることも多いが、大量出血に伴う失血死のリスクが高く、腹膜妊娠は卵管妊娠よりも死亡率が高いとされている。異所性妊娠の診療に携わるうえで念頭におくべき疾患であると考えられる。
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