特集 婦人科がん機能温存治療のすべて
子宮頸がん 妊孕性温存
中西 透
1
,
渡部 洋
1東北医科薬科大学 産婦人科
キーワード:
子宮頸部腫瘍
,
放射線療法
,
放射線防護
,
卵巣
,
臓器温存療法
,
妊孕性温存
Keyword:
Radiation Protection
,
Uterine Cervical Neoplasms
,
Ovary
,
Radiotherapy
,
Organ Sparing Treatments
,
Fertility Preservation
pp.829-833
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021247662
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浸潤子宮頸がんに対する卵巣温存は、若年での卵巣機能の喪失や早発閉経予防を目的とし、対象はおもにFIGO IIa期以下の早期浸潤がん手術症例で、移動固定により卵巣機能が失われる可能性はほとんどないが、術後放射線治療により40~60%が機能喪失する。安全性の根拠は卵巣転移の頻度に関する後方視的研究が主で、温存卵巣への再発症例報告は多くないが、卵巣転移自体が子宮頸がんの予後因子との報告もある。
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