特集 婦人科がん機能温存治療のすべて
化学療法と機能温存
工藤 明子
1
,
板持 広明
1鳥取大学 医学部産科婦人科
キーワード:
Cisplatin
,
Doxorubicin
,
性腺刺激ホルモン放出ホルモン
,
Methotrexate
,
Vincristine
,
抗腫瘍剤
,
生殖器腫瘍-女性
,
凍結保存
,
卵巣疾患
,
アルキル化抗腫瘍剤
,
Gemcitabine
,
妊孕性温存
Keyword:
Antineoplastic Agents, Alkylating
,
Antineoplastic Agents
,
Vincristine
,
Doxorubicin
,
Cryopreservation
,
Methotrexate
,
Genital Neoplasms, Female
,
Cisplatin
,
Gonadotropin-Releasing Hormone
,
Ovarian Diseases
,
Fertility Preservation
,
Gemcitabine
pp.803-807
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021247657
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思春期・若年成人(AYA)世代の女性悪性腫瘍患者に対して化学療法を施行する際には、その卵巣毒性に留意する必要がある。卵巣毒性には使用する抗悪性腫瘍薬の種類や蓄積投与量、投与期間、患者の年齢等が影響する。一方、卵巣毒性に対する卵巣機能保護方法についても検討されている。GnRHアナログは、卵巣における内分泌機能の保護には有効である可能性があるものの、妊孕性温存に対しては不十分である。したがって、妊孕性温存のためには、卵子や胚の凍結保存が望ましいと考えられている。卵巣組織の凍結保存は卵巣機能温存に対して有望であり、今後の研究成果が期待される。
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