特集 血流感染症の抗菌薬選択―救命のためのターニングポイント
血流感染症の検査と診断
-―真の原因菌同定のためのポイント
海端 悟
1
,
森永 芳智
1,3
,
栁原 克紀
2,4
1長崎大学病院 検査部
2長崎大学病院 検査部 部長
3長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 病態解析・診断学 講師
4長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 病態解析・診断学 教授
キーワード:
敗血症マーカー
,
血液培養検査
,
遺伝子関連検査
Keyword:
敗血症マーカー
,
血液培養検査
,
遺伝子関連検査
pp.3-8
発行日 2019年3月10日
Published Date 2019/3/10
DOI https://doi.org/10.34426/kk.0000000011
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Summary
血液培養検査は,敗血症,感染性心内膜炎などの診断において欠かすことができない検査である。敗血症性ショックでは抗菌薬投与開始までの時間が遅れると生存率が低下するため,速やかに血液培養を行い,治療を開始することが望まれる。血液培養の適切な採取時期,血液培養陽性時に原因菌と汚染菌の判別は患者への適切な治療に繋がる。抗菌薬の選択を実践するために必須の検査である血液培養検査に加えて,敗血症マーカーも発熱性疾患との鑑別に有用である。また,近年では遺伝子検査も急速に広まりつつあり,今後利用できる情報が増えていくものと思われる。
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