Special feature 院内でも在宅でも カテーテル関連尿路感染症(CAUTI)の予防対策
■Equipment 尿道留置カテーテル管理の最新製品
❷カテーテルの被膜・固定・保護製品
-―スキン-テアを踏まえた正しい固定方法と製品活用
丹波 光子
1
1杏林大学医学部付属病院 看護部 師長 皮膚・排泄ケア認定看護師
pp.129-132
発行日 2019年4月15日
Published Date 2019/4/15
DOI https://doi.org/10.34426/ict.0000000037
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はじめに
尿道留置カテーテルの使用は,尿路感染などを予防するために早期に抜去することが必要である。しかし,手術後などで厳重な尿量の管理や局所の安静が必要な場合は,尿道カテーテルによる管理が必要となる。浮腫のある患者や増加している高齢者では,その脆弱な皮膚により,テープによる剥離刺激でスキン-テアを発生する場合が多く報告されている。スキン-テア(皮膚の裂傷)とは,摩擦やずれによって皮膚が裂けて生じる真皮深層までの損傷(部分損傷)のことであり,近年注目を集めている。外力によるスキン-テア発生要因のリスクアセスメントの一つに,医療用テープの貼付があげられる。皮膚トラブルの予防に焦点をあて,カテーテルの固定方法と固定テープによる皮膚トラブルの予防について説明する。
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