特集 ケアの質向上と業務の効率化につながるエコー活用 看護師が聴診器のようにエコーを使う時代が到来する!?
エコーを活用した末梢静脈カテーテル留置(穿刺)
村山 陵子
1,2
1藤田医科大学保健衛生学部看護学科
2藤田医科大学研究推進本部 社会実装看護創成研究センター
pp.882-886
発行日 2023年10月10日
Published Date 2023/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686202502
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
末梢静脈カテーテル(PIVC)留置は,医師の指示に基づき看護師が行う診療の補助業務であり,看護師は視診・触診・打診のアセスメント技術を使用してPIVCの穿刺・留置を行う。
しかし,PIVC留置に関連する問題として,①前述のアセスメント技術だけでは留置が困難な血管が存在すること,②血管内への留置が成功したにもかかわらず,のちに治療完遂前の予定外のカテーテル抜去を起こす場合があることが指摘されている。
本稿では,これらの問題の解決に役立ち,視診・触診・打診の限界を超えるアセスメントを可能とするツールとして,エコーの活用によってどのようなよい効果が得られるかを述べる。
Copyright © 2023, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.