Special feature 何が同じで,どこが違う? 現場向けESBL産生菌・CRE(CPE)対策
■Focus
ESBL産生菌・CRE(CPE)対策における抗菌薬適正使用支援チーム(AST)活動
丹羽 隆
1
1岐阜大学医学部附属病院 薬剤部 主任/生体支援センター
pp.245-249
発行日 2019年7月15日
Published Date 2019/7/15
DOI https://doi.org/10.34426/ict.0000000062
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はじめに
平成30年度の診療報酬改定にて抗菌薬適正使用支援加算が新設された。これに伴って各施設に抗菌薬適正使用支援チーム(Antimicrobial Stewardship Team:AST)が設置されたが,抗菌薬適正使用支援そのものは従来からInfection Control Team(ICT)が行ってきたことである。しかしながら,従来から行われている使用許可制,届出制のみでは起因菌判明時のde-escalationや投与期間への介入が不十分となることが指摘され,今回の抗菌薬適正使用支援加算では治療開始から終了まで,治療期間全体の適正化への関与が強く求められている。本稿では,抗菌薬適正使用支援(Antimicrobial Stewardship:AS)の基本概念とともに,ESBL産生菌・CRE(CPE)対策におけるASTの活動を述べる。
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