検査説明Q&A・40
CREとCPEの違いは何ですか?
鈴木 智一
1
1東京都立大塚病院検査科
pp.104-108
発行日 2019年1月15日
Published Date 2019/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201866
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■はじめに
近年,薬剤耐性菌に関して話題となる場面が多い.抗菌薬適正使用や院内感染対策などの場では基質特異性拡張型β-ラクタマーゼ(extended-spectrum β-lactamases:ESBLs)産生腸内細菌が問題となり,これに続くように,カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(carbapenem-resistant Enterobacteriaceae:CRE)が問題となっている.CREは,2014年9月から感染症法5類に指定され,届け出の対象となっている.
CREが検出されたとき,微生物検査室が存在する施設であれば,微生物検査担当の臨床検査技師から各診療科医師や看護師などへ正確な情報の提供や説明が可能であると思われる.一方,微生物検査を外注している施設では,CREに関する説明に戸惑うことが多くなるのではないかと推測される.
本稿では,CREとカルバペネマーゼ産生腸内細菌科細菌(carbapenemase-producing Enterobacteriaceae:CPE)の違いについて,臨床検査技師が他の医療従事者へ説明する際の参考となるようにまとめる.
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