特集 救急でも抜かりなく 感染対策エマージェンシー
救急医療に関わる放射線診療部門の感染対策 環境整備・機器清掃からスタッフの教育まで
田中 善啓
1
1国立病院機構水戸医療センター 放射線科
キーワード:
アシネトバクター感染症
,
病院救急医療サービス
,
感染予防管理
,
現職教育
,
病院施設管理
,
病院放射線科
,
細菌多剤耐性
,
個人用保護具
,
清掃
Keyword:
Personal Protective Equipment
,
Acinetobacter Infections
,
Emergency Service, Hospital
,
Inservice Training
,
Housekeeping, Hospital
,
Radiology Department, Hospital
,
Infection Control
,
Drug Resistance, Multiple, Bacterial
pp.66-72
発行日 2018年1月15日
Published Date 2018/1/15
DOI https://doi.org/10.34426/J04878.2018135928
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はじめに
患者と濃厚に接触することが多い診療放射線技師は,自身が感染しないよう,そして院内感染の媒体とならないためにも,感染予防策に対する十分な知識と技術を持ち,適切な予防方策の選択と実施,および環境整備を行う必要がある。その前提として,標準予防策や感染経路別予防策および各施設で定められている感染対策マニュアルなどを十分に理解し,確実に履行することが重要であり,そこに以下の救急放射線診療の独自性を加えていくことが基本となる。また,各施設の救急外来スタッフおよび感染制御担当者とは連絡を密にし,事あるごとに個別の事案に対する対応の相談や情報伝達が迅速かつ正確に機能する環境を整えておくことが必要であり,各施設の感染対策マニュアルを基本とした放射線科スタッフへの教育は,感染制御を継続して運用するうえで非常に重要である。
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