特集 救急でも抜かりなく 感染対策エマージェンシー
ハイリスク救急患者の特徴と感染対策の実際 重症熱傷患者
望月 徹
1
1日本医科大学武蔵小杉病院 救命救急センター
キーワード:
熱傷
,
病院救急医療サービス
,
救急疾患
,
入浴
,
感染予防管理
,
感染予防管理者
,
細菌培養
,
認定看護師
,
細菌多剤耐性
,
情報流通
,
ケアバンドル
,
Gram染色
,
帰国者
,
シャワー
Keyword:
Baths
,
Burns
,
Emergencies
,
Emergency Service, Hospital
,
Infection Control Practitioners
,
Infection Control
,
Drug Resistance, Multiple, Bacterial
,
Information Dissemination
,
Patient Care Bundles
pp.55-60
発行日 2018年1月15日
Published Date 2018/1/15
DOI https://doi.org/10.34426/J04878.2018135926
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はじめに
体表のバリアである表皮・真皮層が破壊される熱傷では,深度が深く範囲が広いほど,高齢・基礎疾患有り,気道熱傷等が合併するほど重症かつハイリスク救急患者で,感染が予後を大きく左右する1-2)。
昨今,国外からの重症熱傷患者を受け入れる機会が増し,日本国内では考えられない多剤耐性菌の持ち込みを想定した対策が,近年救急医療の現場では重要な課題となりつつある。今回,受け入れ時から耐性菌対策が必要であった重症熱傷症例を通して,感染リスクを踏まえた感染対策の問題点と方策を解説する。
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