特集 感染対策のための院内整備ガイダンスPart2 環境整備編
今日の医療現場に求められる環境整備 現状の取り組みと目指すべき清浄度
倉井 華子
1
,
向野 賢治
1静岡県立静岡がんセンター 感染症内科
キーワード:
Legionella
,
空調
,
感染予防管理
,
保健医療施設環境
,
チェックリスト
,
感染媒介物
,
個人用保護具
,
清掃
Keyword:
Personal Protective Equipment
,
Air Conditioning
,
Health Facility Environment
,
Legionella
,
Infection Control
,
Fomites
,
Checklist
pp.7-12
発行日 2017年1月15日
Published Date 2017/1/15
DOI https://doi.org/10.34426/J04878.2017161430
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はじめに
多くの病原体は環境中に長く生存することができる(表1)1)。これらの生存期間は環境の湿度や構造に依存し,環境が湿潤,構造が複雑な場合にはより長く生存できる。埃や水垢は病原体のリザーバーとなるため,日常の丁寧な清掃が感染対策のカギとなる。
今回はCenters Disease Control and Pre-vention(CDC)とHealthcare Infection Control Practices Advisory Committee(HICAPC)が2003年に発表したガイドラインを中心に,空調,給水システムや水回り,接触表面,リネン類に分けて解説する2)。
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