特集 救急でも抜かりなく 感染対策エマージェンシー
水平伝播リスクと伝播予防の具体策 救急外来室での処置時から集中治療室での管理時まで
岡村 彰子
1
1獨協医科大学埼玉医療センター 看護部
キーワード:
ICU
,
Pseudomonas aeruginosa
,
シュードモナス感染症
,
意識障害
,
病院救急医療サービス
,
結核
,
心停止
,
創傷と損傷
,
ブドウ球菌感染症
,
感染予防管理
,
感染症伝播
,
外国人
,
細菌多剤耐性
,
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌
,
バンコマイシン耐性腸球菌
,
帰国者
Keyword:
Consciousness Disorders
,
Emergency Service, Hospital
,
Heart Arrest
,
Intensive Care Units
,
Pseudomonas aeruginosa
,
Pseudomonas Infections
,
Staphylococcal Infections
,
Tuberculosis
,
Wounds and Injuries
,
Infection Control
,
Disease Transmission, Infectious
,
Drug Resistance, Multiple, Bacterial
,
Methicillin-Resistant Staphylococcus aureus
,
Vancomycin-Resistant Enterococci
pp.40-45
発行日 2018年1月15日
Published Date 2018/1/15
DOI https://doi.org/10.34426/J04878.2018135923
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はじめに
獨協医科大学埼玉医療センター(以下当院)の救命救急センターは,地域救急医療の最後の砦として,「重篤な救急患者に標準的で安全な医療サービスの提供」,「医療チームで良質な医療サービスの提供」「社会貢献できる医療者を育成する教育センターとしての機能」,などのミッションを遂行している。救命救急センターの初療室では,患者情報が少なく感染症の有無が不明であることが多く,また外傷の患者では血液・体液・分泌物などに医療スタッフが接触したり環境が汚染されたりする可能性があることや,気管挿管や点滴ラインの挿入などの侵襲的な処置により,血液や体液などが飛散し接触する可能性が高くなる。集中治療室では多くのデバイスを使用していることから,環境を介した病原体の水平伝播も起きやすい。
本稿では,当院の救命救急センターで問題となる水平伝播と伝播予防について解説する。
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