特集 救急でも抜かりなく 感染対策エマージェンシー
ハイリスク救急患者の特徴と感染対策の実際 重症外傷患者
池田 弘人
1
1帝京大学 医学部救急医学
キーワード:
易感染性宿主
,
顔面外傷
,
救急疾患
,
咬傷と刺傷
,
骨折-開放
,
四肢
,
創傷と損傷
,
頭部外傷
,
腹部外傷
,
免疫能
,
感染予防管理
,
腹腔ドレナージ
Keyword:
Abdominal Injuries
,
Bites and Stings
,
Emergencies
,
Fractures, Open
,
Extremities
,
Craniocerebral Trauma
,
Facial Injuries
,
Immunocompetence
,
Wounds and Injuries
,
Immunocompromised Host
,
Infection Control
pp.51-54
発行日 2018年1月15日
Published Date 2018/1/15
DOI https://doi.org/10.34426/J04878.2018135925
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はじめに
重症外傷患者は,突然の身体への侵襲により生体機能が大きく乱された状態となる。その後,自己修復に多くのエネルギーおよび予備能を集中させるため,外界からの侵入者に対し脆弱になることは容易に想像される。そのための対策として,侵入者を遮断し,生体防御能を高める施術を行うことが必要となる。重症外傷の易感染性に関しては,様々な要因があることはすでに知られており,予防的抗菌薬をはじめとする感染対策がとられてきた。それらについて解説する。
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