日本看護協会
副会長活動ダイジェスト
任 和子
1
,
山本 則子
1
,
勝又 浜子
1
1日本看護協会 副会長
pp.11-11
発行日 2025年8月20日
Published Date 2025/8/20
DOI https://doi.org/10.32181/jna.0000002224
- 販売していません
- 文献概要
「経済財政運営と改革の基本方針2025」等について議論
6月19日(木)に開催された社会保障審議会医療保険部会に出席しました。今回、「経済財政運営と改革の基本方針2025(骨太の方針2025)」等の政府方針が報告され、医療・介護分野での賃上げの明記を受け、医療従事者の処遇改善を求める意見が相次ぎました。私は、物価高騰下で経営が厳しい医療機関や訪問看護ステーションの実情を踏まえ、看護職を含む人材確保のため、明記された賃上げの確実な実施を強く訴えました。2024年度の看護師基本給が1.1%増に留まり、他産業との格差が拡大していることから人材流出の懸念も共有しました。加えて、「規制改革実施計画」に盛り込まれたオンライン診療の推進では、「D to P with N(医師-患者間の遠隔診療を看護師が支援するモデル)」にも触れ、看護師がICT支援や生活支援を通じて地域の療養を支えている重要性を説明しました。今後も、安全性と有効性を担保した対面診療との適切な組み合わせのもとで、現場の実態に即した制度設計が求められます。
© Japanese Nursing Association Publishing Company ALL right reserved.