日本看護協会
副会長活動ダイジェスト
任 和子
1
,
山本 則子
1
,
勝又 浜子
1
1日本看護協会 副会長
pp.9-9
発行日 2025年2月20日
Published Date 2025/2/20
DOI https://doi.org/10.32181/jna.0000001904
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- 文献概要
高額療養費制度の見直し
1月23日に開催された医療保険部会で、高額療養費制度の見直しについて報告が行われました。この見直しは、高齢化の進展や高額な薬剤の普及により、医療費が増加している現状を踏まえ、制度を維持しながらも保険料負担の公平性を高めることを目的としています。具体的には、所得区分の細分化や自己負担上限額の段階的な引き上げで、医療を必要とする人々にとってのセーフティーネットを維持しつつ、すべての世代の被保険者の負担を軽減するためのものです。一方で、インフレにより日常生活の支出が増えている中、自己負担額の引き上げが家計に与える負担感は大きいと感じる方も多いでしょう。こうした現状を十分に理解した上で、患者や家族の立場に寄り添い、必要なサポートを提供することが求められています。今回の変更は、やや複雑で、少しわかりにくいと思いますが、看護職として適切な情報提供を行うためにも、また、医療を受ける立場としても、この制度の内容をよく理解しておく必要があります。
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