日本看護協会
副会長活動ダイジェスト
任 和子
1
,
山本 則子
1
,
勝又 浜子
1
1日本看護協会 副会長
pp.9-9
発行日 2025年6月20日
Published Date 2025/6/20
DOI https://doi.org/10.32181/jna.0000002134
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- 文献概要
多様性が生きる組織へ
内閣府では、性別役割分担意識やアンコンシャス・バイアスの解消をめざし、さまざまな活動を展開し★1、その一環として「オールド・ボーイズ・ネットワーク(OBN)」★2に着目した啓発動画が公開されました。OBNとは、男性を中心とした非公式な人間関係の構造で、例えば、飲み会の付き合いや過去の人脈が実力や公正な評価よりも重視され、昇進や意思決定に影響を与える状況を指します。こうした慣習は多様な人材の活躍を妨げることがあり、私自身、看護職として歩んできた中で、男性中心の社会構造が看護職の働き方にも影響していることを経験してきました。看護職は女性が多数を占めるものの、職位が上がるほど組織全体の意思決定の場では男性が目立ち、そこでの暗黙のルール等に戸惑うこともあります。また、女性が多い職場でも長年の関係性や同調圧力が優先され、新しい視点や働き方が受け入れられにくいという指摘もあります。性別や年齢にかかわらず、多様な力が生きる職場づくりを看護の現場から進めていきましょう。
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