日本看護協会
副会長活動ダイジェスト
任 和子
1
,
山本 則子
1
,
勝又 浜子
1
1日本看護協会 副会長
pp.9-9
発行日 2024年8月20日
Published Date 2024/8/20
DOI https://doi.org/10.32181/jna.0000001634
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- 文献概要
入院期間の短縮化と臨地実習
勤務先の大学で担当している学部生の臨地実習が無事に終了し、学生たちの成長した姿を見ることができて、とても感慨深いです。学生は月曜日から翌週の金曜日までの2週間、朝8時ごろに病院へ行き、帰宅後はその日の振り返りや翌日の準備に追われる日々を過ごしました。この期間は非常にハードですが、自分でアセスメントし、立案した看護計画に基づいてケアを実施し、その評価を行い、さらにサマリーをまとめるという過程を通じて、多くの学生が担当患者との距離をぐっと縮め、達成感や成長を実感することができました。なお、入院期間の短縮化により、2週間の実習期間中に患者が退院するケースが年々増えており、今年は4割に上りました。退院後の在宅生活を見すえた看護ケアを実施できることはよいのですが、学生が調べたり、じっくり考えたりする時間が足りません。担当患者が退院された後、新たな患者を受け持つことで学習機会を得られるようにしていますが、この点は今後の課題となっています。
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