日本看護協会
副会長活動ダイジェスト
任 和子
1
,
山本 則子
1
,
勝又 浜子
1
1日本看護協会 副会長
pp.9-9
発行日 2025年11月20日
Published Date 2025/11/20
DOI https://doi.org/10.32181/jna.0000002384
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- 文献概要
半分の熱量で伝える看護の魅力
少子化が進み、18歳人口の減少は高等教育全体に大きな影響を与えています。看護の基礎教育も例外ではなく、今年の地区別法人会員会では、看護師の基礎教育が議題として取り上げられました。本会では、これからの社会や医療に対応できる看護師を育成するため、基礎教育の4年制化を進めています。量から質への転換が求められていますが、課題は地域ごとに異なります。入学者減少や都市部への集中が続き、地方では看護師の確保が難しくなっています。奨学金等の支援策を講じても、地域定着には十分結び付いていないとの声もあります。こうした中で、若い世代に看護の魅力をどう伝えるか、私自身も考えさせられます。看護を語るとつい熱くなる私に、大学生の娘が「熱量は50%でいい。残りの半分は相手の考えが入る余白に」と助言してくれました。伝える側が少し力を抜くことで、受け取る側の想像や共感が広がるのかもしれません。看護の可能性とやりがいを、そんな余白を大切にしながら、次の世代へ伝えていきたいと思います。
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