日本看護協会
副会長活動ダイジェスト
井伊 久美子
1
,
任 和子
1
,
山本 則子
1
1日本看護協会 副会長
pp.10-10
発行日 2024年5月20日
Published Date 2024/5/20
DOI https://doi.org/10.32181/jna.0000001474
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- 文献概要
振り返って①
本連載を書くのも今回を含め残り2回。常任理事5年、専務理事6年、副会長6年と、思いもよらず17年もお世話になりました。本会役員になる動機は保健師教育でした。当時、看護系大学が急増し、看護師教育と保健師教育を合わせた統合カリキュラム(4年間)も増えました。学生からすると希望がなくても保健師資格の取得が必須となり、現場からするとやる気のない学生が保健師実習に大波のように押し寄せるという不合理が起きており、また、看護師科目をもって保健師科目に読み替えるという事態も常態化していました。これを是正するには、指定規則あるいは法改正が必要だと思い、私の最初のチャレンジは文部科学省に対し、看護系大学において看護師と保健師の資格を取得させる必要性を問うたことでした。その後、保健師助産師看護師法は改正され、カリキュラムの見直しが行われました。「現場の問題意識を政策に」という本会ならではの取り組みに挑戦させていただき幸いなことと感謝しております。
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