日本看護協会
副会長活動ダイジェスト
井伊 久美子
1
,
任 和子
1
,
山本 則子
1
1日本看護協会 副会長
pp.12-12
発行日 2023年7月20日
Published Date 2023/7/20
DOI https://doi.org/10.32181/jna.0000000976
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- 文献概要
災害支援ナースの制度化
災害支援ナースのルーツは阪神・淡路大震災です。このとき、日本看護協会と兵庫県看護協会が連携し、実際の調整活動は地元の兵庫県立看護大学が担い、全国の多くの看護職が「看護ボランティア」として被災地で看護活動を行いました。当時、未曽有の大災害に対し、医療職に限らずさまざまなボランティアが被災地で活躍したことから「ボランティア元年」とも言われました。その後、日本看護協会では災害看護検討委員会を設置し、災害時に看護職同士で助け合う独自のシステムを構築。災害支援ナースを都道府県看護協会で登録し、災害に備える体制をつくり上げたのです。現在では、東日本大震災等の地震による激甚災害、毎年のように起こる豪雨災害等における災害支援ナースの活動実績は誰もが認めるところとなりました。感染症法等の一部改正★1に伴って医療法に災害支援ナースが位置づけられたことで個人ボランティアから公の業務となり、災害支援ナースの次のステージが開かれることになります。
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