日本看護協会
副会長活動ダイジェスト
井伊 久美子
1
,
任 和子
1
,
山本 則子
1
1日本看護協会 副会長
pp.8-8
発行日 2024年1月20日
Published Date 2024/1/20
DOI https://doi.org/10.32181/jna.0000001264
- 販売していません
- 文献概要
診療報酬改定基本方針に関連して
令和6年度診療報酬改定の基本方針が取りまとめられました。改定の基本的視点と具体的方向性として4項目が挙げられていますが、「現下の雇用情勢も踏まえた人材確保・働き方改革の推進」は重点課題とされました。特に賃上げに関しては、医療従事者の人材確保のためにも急務とされました。しかし「医師、歯科医師、薬剤師及び看護師以外の」とされ、国会議員の中には「もう看護師はよいんだよね」の認識もあるように聞いています。とんでもないことです。看護師の賃金が全産業平均より高く見えるのは、夜勤手当を含んでいるからで、ベースとしての給与は決して高くなく、労働に見合ったものではありません。看護師の賃金は経験を積んでも上がらず、40代になると全産業と比べ月額で10万円低い状況です。また、看護職員処遇改善評価料は看護職の3分の2に当たる約100万人が対象になっていません。看護師の処遇改善はまさに道半ばです。仕事の責任の重さに見合う賃金を今後も求めます。
© Japanese Nursing Association Publishing Company ALL right reserved.