かお
山岳遭難行方不明者の家族とともに
中村 富士美
1,2,3,4
1山岳遭難捜索チームLiSS代表
2DiMM国際山岳看護師
3WMAJ(ウィルダネスメディカルアソシエイツジャパン)野外災害救急法医療アドバイザー
4青梅市立総合病院外来看護師
pp.3-5
発行日 2023年9月20日
Published Date 2023/9/20
DOI https://doi.org/10.32181/jna.0000001061
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2022年の山岳遭難件数は3015件(前年対比プラス380件)、遭難者3506人(同プラス431人)うち死者・行方不明者は327人(同プラス44人)である。過去10年間のうち、2019年から2年間は減少が見られたものの、2021年からは増加傾向にある。都道府県別の発生状況は、最も多いのが長野県の284件、次いで東京都の205件だ(警察庁)。このような状況の中、東京都青梅市を拠点として山岳遭難捜索に取り組む看護師がいる。山岳遭難捜索チームLiSS代表の中村富士美さんだ。今年の4月には、その活動の記録をまとめた『「おかえり」と言える、その日まで 山岳遭難捜索の現場から』(新潮社刊)を上梓した。中村さんに看護師ならではの視点からかかわる山岳遭難捜索についてお話をうかがった。
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