連載 今日も山日和:雲の上の診療所
第6座:槍ヶ岳山岳診療所
齋藤 三郎
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1東京慈恵会医科大学 分子免疫学研究部
pp.582-583
発行日 2016年6月1日
Published Date 2016/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200596
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医療関係者は山好きが多い?
東京慈恵会医科大学では,毎年夏の登山シーズンに合わせて槍ヶ岳の肩(3060m)に山岳診療所を開所し,登山者の健康を見守っている。診療所は,戦後間もない1950年に開設され,本年で67年目を迎える。毎年,7月20日頃から8月20日頃までと,近年はシルバーウイークに開所している(写真1,2)。診療所のスタッフは全員がボランティアで,交代で入所している。
ボランティアの内訳は,医師と看護師合わせて例年約70名であり,学生/補助員と同伴者を合わせると100名以上が入所する。最近は,本学以外に所属するボランティアの参加も多くなってきた。なぜか医療関係者は山が好きなようである。診療所は8月20日頃に仮閉所して,一時医師不在になるが,シルバーウイークまでは緊急時に医療関係の登山者が利用できるようにしてある。
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