医療機関における運転指導
2.名古屋市総合リハビリテーションセンターにおける脳損傷者に対する運転と地域移動支援
吉原 理美
1
1名古屋市総合リハビリテーションセンター
キーワード:
自動車運転
,
脳損傷
,
運転再開
,
運転中断
,
地域移動
Keyword:
自動車運転
,
脳損傷
,
運転再開
,
運転中断
,
地域移動
pp.210-213
発行日 2026年2月15日
Published Date 2026/2/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr035020210
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はじめに
自動車の運転は生活を支える主要な移動手段の1つであり,多くの人々が運転免許を保有している.警察庁の統計によれば,令和6年末時点での運転免許保有者数は約8,174万人にのぼり,これは運転免許適齢人口の75%に相当する.特に40~50歳代では男女ともに90%を超えており 1, 2),わが国において自動車の運転は生活の自立や自律,社会参加を支える基盤となっている.
筆者の所属する名古屋市総合リハビリテーションセンター(以下,当センター)は,愛知県の高次脳機能障害支援拠点機関として,脳損傷者とその家族や支援者への包括的な支援を行っている.愛知県は乗用車保有台数が全国で最も多く 3),公共交通機関の利便性が高い都市部もある一方で,自動車がなければ生活が成り立ちにくい地域特性も併せもつ(図1).そのため,脳損傷者にとって自動車の運転は,地域生活の再構築を考えるうえで強い関心事となっている.

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