神経・筋疾患治療の最前線
2.パーキンソン病
関 守信
1
1慶應義塾大学医学部神経内科,慶應義塾大学病院パーキンソン病センター
キーワード:
パーキンソン病
,
デバイス補助療法
,
細胞移植
,
リハビリテーション
Keyword:
パーキンソン病
,
デバイス補助療法
,
細胞移植
,
リハビリテーション
pp.62-69
発行日 2026年1月15日
Published Date 2026/1/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr035010062
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はじめに
パーキンソン病(Parkinson's disease;PD)は,中脳黒質のドパミン神経細胞の変性・脱落により生じる進行性の神経変性疾患である.高齢になるほど発病率が高くなるため,人口高齢化が進む中で患者数は世界的に急増しており,その爆発的に増えている様子から「Parkinson Pandemic」という造語も提唱されるほどである 1).わが国でも患者数が増加しており,2018年度末には特定疾患の中で潰瘍性大腸炎を抜いて最多となった.特に高齢患者の増加が顕著であり,2023年の厚生労働省の調査によると, 患者総数25万人のうち, 75歳以上が60%,80歳以上が39.2%を占めていた.現在,わが国では65歳以上のおよそ100人に1人がPDであることが示されている.もはや高齢者にとってはよくある病気といっても過言ではないPDに対して,最適な医療を提供することは社会的に大きなテーマであるといえる.

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