回復期リハビリテーション病院・チームでキャリアアップ 私たちの院内研修
5.リスク管理研修:インシデントレポート,KYT,振り返り研修の実際
永田 智子
1,2
,
筒井 伸哉
1
,
角 優介
1
,
竹内 正人
1,2
1医療法人社団 城東桐和会 タムス浦安病院 リハビリテーション科
2千葉大学病院 浦安リハビリテーション教育センター
キーワード:
医療安全
,
振り返り
,
院内研修
,
リハビリテーション
Keyword:
医療安全
,
振り返り
,
院内研修
,
リハビリテーション
pp.1179-1183
発行日 2025年10月15日
Published Date 2025/10/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr034111179
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はじめに
回復期リハビリテーション病棟は2000年に介護保険制度と同時に創始し,四半世紀を超えた.日本独自のリハビリテーション治療に特化した機能病棟は,時代と人口構成ともに変遷・多様化し,多職種が効果的・効率的に連携していく時代となった.2022年の診療報酬改定では,回復期リハビリテーション病棟入院料1および3を算定する場合,日本医療機能評価機構の評価を受けている病院または同等の基準について第三者評価を受審していることが望ましいと明記され,病棟機能の質担保が求められている.
回復期リハビリテーション病棟は,特定機能病院や急性期病院の病院内の一病棟として設置されているものの他,多くが病床数300床未満の中小規模以下の病院であり,安全管理体制は独自となっていることが多い.病床数の多い基幹病院,500床以上の大病院の多くでは独立した安全・感染管理部門と専従職員が配置されている一方で,中小規模病院では安全管理,感染対策,さらには院内研修の企画・実施は兼任スタッフによりさまざまな工夫・取り組みのもとになされている.本稿では,回復期リハビリテーション機能をもつ中小規模のケアミックス病院における安全管理体制,リスク管理・院内研修の実際について概説する.

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