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特集 大腿骨近位部骨折のリハビリテーション診療
第4章 大腿骨近位部骨折における合併症対策
大腿骨近位部骨折術後感染への対策
Management of Postoperative Infections in Proximal Femoral Fractures
内山 勝文
1
Katsufumi Uchiyama
1
1北里大学医学部医学教育研究開発センター医療安全・管理学研究部門
キーワード:
大腿骨近位部骨折
,
術後感染
,
リハビリテーション
,
人工関節周囲感染
Keyword:
大腿骨近位部骨折
,
術後感染
,
リハビリテーション
,
人工関節周囲感染
pp.732-737
発行日 2025年6月25日
Published Date 2025/6/25
DOI https://doi.org/10.32118/cr034070732
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内容のポイント Q&A
Q1 大腿骨近位部骨折術後感染の早期発見方法は?
臨床症状と炎症反応の上昇が大腿骨近位部骨折術後感染の早期発見に重要である.画像診断では造影CTやMRIで感染部位の同定と,穿刺による膿の採取および細菌培養検査が必須である.最近は分子生物学的手法が注目されている.
Q2 大腿骨近位部骨折術後感染治療法と手術適応は?
深部感染の場合,一般的には手術適応と考えるが,可能な限りインプラントを温存した治療が望まれる.インプラントを温存し,局所に高濃度の抗菌薬を灌流させて,感染を鎮静化させる方法が期待される.
Q3 大腿骨近位部骨折術後感染の回復期病棟における整形外科医へのコンサルトは?
手術後,回復期病棟に転院した後に,発熱や炎症反応の上昇が生じた場合,尿路感染症や誤嚥性肺炎等の内科疾患が除外できれば,整形外科医にコンサルトするべきである.

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