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特集 パーキンソン病のリハビリテーション診療update
パーキンソン病の薬物療法
Pharmacological Treatment of Parkinson's Disease
乙宗 宏範
1
,
服部 憲明
1
Hironori Otomune
1
,
Noriaki Hattori
1
1富山大学学術研究部医学系リハビリテーション科
キーワード:
パーキンソン病
,
抗パーキンソン病薬
,
ガイドライン
,
服薬アドヒアランス
Keyword:
パーキンソン病
,
抗パーキンソン病薬
,
ガイドライン
,
服薬アドヒアランス
pp.574-579
発行日 2025年6月15日
Published Date 2025/6/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr034060574
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内容のポイント Q&A
Q1 薬物療法の種類は?
現在パーキンソン病に対して使用可能な薬剤としては,①レボドパ製剤,②ドパミンアゴニスト,③B型モノアミン酸化酵素(MAO-B)阻害薬,④カテコール-O-メチル基転移酵素(COMT)阻害薬,⑤ドパミン遊離促進薬,⑥抗コリン薬,⑦ドロキシドパ,⑧ゾニサミド,⑨イストラデフィリンがある.
Q2 薬物療法の効果と副作用は?
本文にて,各薬剤の一般的な効果と副作用,近年新しく発売された薬剤と既存の薬剤の違いについて概説する.
Q3 複数薬剤併用時のポイントは?
併用療法の目的としては,症状コントロールの最適化,レボドパ単独使用によるジスキネジアやウェアリングオフ現象の軽減,レボドパの使用量を抑えることで長期使用による運動合併症を減らす等があるが,レボドパの使用量を抑えることの意義については近年見直されつつある.
Q4 服薬アドヒアランス向上のための工夫は?
服薬アドヒアランスの客観的な評価方法は確立されていないが,患者や患者家族の理解を深めること,服薬スケジュールを管理しやすくすること,服薬の負担を減らすこと,モチベーション維持を図ること等を個々の症例に合わせて行う必要がある.

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