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特集 パーキンソン病のリハビリテーション診療update
パーキンソン病の診断とリハビリテーション診療
The Diagnosis and Rehabilitation to Parkinson's Disease
植木 美乃
1
Yoshino Ueki
1
1名古屋市立大学医学研究科リハビリテーション医学分野
キーワード:
パーキンソン病
,
臨床症状
,
Hoehn & Yahr分類
,
リハビリテーションアプローチ
Keyword:
パーキンソン病
,
臨床症状
,
Hoehn & Yahr分類
,
リハビリテーションアプローチ
pp.568-573
発行日 2025年6月15日
Published Date 2025/6/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr034060568
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内容のポイント Q&A
Q1 パーキンソン病の病態は?
中脳黒質のドパミン神経細胞に異常蛋白質であるα-シヌクレインが蓄積し凝集したLewy小体が出現することでドパミン細胞機能障害・細胞死が起こることが病因である.中脳黒質から大脳基底核へ投射するドパミン神経の脱落により主に運動に関する大脳基底核-皮質神経回路が変調をきたし,さまざまな運動機能障害を呈する.
Q2 パーキンソン病の診断は?
パーキンソン病(以下,PD)では,通常の頭部CTやMRIでは異常所見を示さないため,問診や運動症状としての4大症状である振戦,固縮,無動,姿勢反射障害の診察所見が重要である.
Q3 パーキンソン病の臨床経過の特徴は?
慢性進行性の病気であるため,PDの運動症状・非運動症状は緩徐に進行し増悪する.PDの重症度はHoehn & Yahr分類や生活機能障害度で規定される.
Q4 リハビリテーション診療におけるポイントは?
PDのリハビリテーションアプローチは病期によって異なるため,運動症状・非運動症状を的確に評価し,重症度を検討のうえ,リハビリテーション処方を行うことが重要である.

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