Japanese
English
特集 各種疾患における最近の帰結研究
パーキンソン病
Parkinson's disease.
尾花 正義
1
Masayoshi Obana
1
1東京都立荏原病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation, Tokyo Metropolitan Ebara Hospital
キーワード:
パーキンソン病
,
帰結
Keyword:
パーキンソン病
,
帰結
pp.415-421
発行日 2004年5月10日
Published Date 2004/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100575
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はじめに
パーキンソン病に対するリハビリテーションの帰結研究を考えるうえでは,パーキンソン病が神経変性疾患であり,進行性のため,さまざまな治療にもかかわらず,その障害が徐々に悪化していくこと,治療の一つとして,作用機序の異なるパーキンソン病治療薬(以下,抗パーキンソン病薬)が必ずと言っていいくらい使われる場合が多いため,使われている抗パーキンソン病薬の影響があることなどを常に考慮しなければならない.つまり,パーキンソン病に対するリハビリテーションの帰結研究の結果を,実際の日常診療のなかで利用するには,リハビリテーションが行われた時のパーキンソン病の重症度やリハビリテーション以外の治療(特に,薬物療法としての抗パーキンソン病薬)の実施状況などの情報についても把握したうえで利用する必要がある.
そこで,本稿ではパーキンソン病に対するリハビリテーションにおける最近の帰結研究をまとめるにあたり,理学(運動)療法,作業療法,言語訓練などのリハビリテーションの具体的な各内容が,パーキンソン病のどのような障害に対して有効であるのかを,パーキンソン病の重症度や薬物療法を中心とした他の治療の実施状況などを含めて述べる.
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